豊胸バッグの周りにできる被膜
人体の組織に入った異物はどのような反応を起こすのでしょうか?
トゲを例に考えてみましょう。
もしトゲが皮下に残ると、たとえ細菌を持ち込まなくても、その場所には血流が増え、多くの特別な細胞が集まります。その付近は、炎症反応を起こすために、赤くなり、腫れます。
白血球は異物を食べ、小さく分解し溶かします。これが自分の身体に属さないものが侵入してくると身体を守るための防御反応です。 もし、異物が体内にそのまま残ってしまった場合、白血球が侵入した場所は、線維性の瘢痕組織に置き換わります。
瘢痕組織は、顕微鏡で見るとコラーゲン繊維を主成分とする硬い組織です。これが豊胸バッグの周りにできる被膜です。
写真は、豊胸バッグの周りにできた被膜です。
豊胸バッグの周りにできた被膜が拘縮の原因に?
豊胸シリコンバッグの場合も体内で同じ反応を起こします。
体内に入れた豊胸シリコンバッグの周りは、やはり炎症し、瘢痕組織に置き換わります。時間とともにすべての瘢痕組織は収縮して固くなります。これを豊胸バッグのカプセル拘縮と呼んでいます。
たとえば、虫垂炎(盲腸)を経験した方であれば、この意味が少しわかるかもしれません。
傷痕が収縮するにつれて、周囲の皮膚がくぼむこともあります。このように胸の内部のシリコンバッグの周りにできた瘢痕組織も例外ではありません。
このように異物である豊胸バッグが体内に侵入すると、まわりの瘢痕組織は被膜となり、時間とともに固くなり収縮し、拘縮していくのです。
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