豊胸シリコンバッグのカプセル拘縮
豊胸の際にシリコンバッグを体内に挿入と、身体が異物に対しての防御反応を起こし、シリコンバッグを包み込もうと働きます。
このときにシリコンバッグの周りにできる膜を被膜といいます。
この防御反応によって生じる被膜は、個人差があり程度の差はありますが、必ず豊胸バッグを入れた全員に起こる現象です。
そして、この被膜がいろいろな原因（術後出血なども含みます）によって収縮していく現象を「カプセル拘縮」といいます。
この拘縮も個人差がありますが、年数が経つほど起こりやすいともされています。
豊胸バッグの拘縮の度合いによる分類
豊胸シリコンバッグのカプセル拘縮に対し、バストの硬さ、見た目などを基準にしたBaker分類というものがあります。
グレードI: バストは普通の硬さで、見た目も自然
グレードII: バストは若干硬いが、見た目は自然
グレード III: バストは硬く、見た目はゆがんで見える
グレード IV: バストは硬く、痛みもあり、見た目もゆがんで見える
素人の人が読むとかなり抽象的に思えますが、具体的に説明していきましょう。
医学的には、特に問題ないでしょう。
ご本人も大満足！ただ、特に大胸筋下で行った場合、見た目には問題ありませんがバスト本来の柔らかさはありません。
体に合わないぐらい大きいものを入れている場合は、、皮膚がぱつんぱつんに張ってしまいます。
触ると相手には分かりますし、まったく分からない男性もいます。本当はバレているけど、当のご本人は相手にはバレていないと思っている状態？
※なぜこのようなことになるかというと、本人自身はバストが大きいという感覚を生まれてこのかたわからないので、大きくなったことで満足をしてしまっているのが理由です。パートーナーが童貞でもない限り、普通は「何かへんだな？？」とは思うことでしょう。
世の男性は、相手がまさか自分の相手が「豊胸バッグを入れている」とは鼻から思ってもいないし、「もしかして」と思っていても、確信が持てる状態ではないことが多いのでしょう。もちろん、豊胸シリコンバッグを入れていても、まったく気にしない男もいますので、ご安心を。
ちょっとやっかいな時期です。見た目は、まだ自然だからこそやっかいなのです。
ただ、こちらも触るとグレードⅠに比べ、バスト本来の柔らかさはまったくありません。
胸を寄せられていたものが、日に日に寄らなくなってきた・・・谷間ができない・・・（もとから谷間ができないひとも多いのですが）疑問を感じるようになる日々に。
拘縮が始めっている兆候です。
この段階になると、グレード Iでは気にならなかった人も、豊胸手術を行ったクリニックに連絡し、今の状態を伝えます。
もちろん、その声は医師には届かずに、「様子を見て、マッサージをがんばりましょう」と受付スタッフに電話を切られてしまいます。
「えっ、もう1年も経つけど・・・」って、感じで！？電話の相手が、親身に話を聞いてくれないと、違うクリニックに走ってしまかもしれません。
逆に、本人はこの段階になってもまだ満足状態のひともいます。
ただし、本人が満足なはずなのに、あるときパートナーにバストが固いなどと豊胸バッグのことを指摘されたりすると、出鼻をくじかれたように、だんだん気になり始めるひとも多数います。
結構、こういう人が多いのです。指摘されるならいいのですが、パートナーが何も言わずに自分から遠ざかってしまうということもあるかもしれません。なぜなの？って感じで。
まあ、当然原因が違うことも多々あるでしょうけど・・・。
この段階になると、いい加減自分のバストが固い、動かないと気になり始め、今までわからなかったパートナーでさえ、固いし形も変なのがわかるようになります。
セックスもふさぎがちになります。間違っても、明るいところで胸を見せるのが恐くて室内を明るくしてセックスはできないと言います。
もうここまで来ると、もう相手には見られたくない、触られたくありません。セックスとはかなり程遠くなります。パートーナーとセックスしている場合ではありません。
頭の中は、今後どうなってしまうのだろうか？手術をやりなおさなければいけないのかで、不安でいっぱいになってしまいます。もちろん、友達に温泉を誘われても決して行くことはありません。
これが現実です。
豊胸バッグの拘縮頻度
豊胸シリコンジェルバック（インプラント）
3年以内に9%の人がグレード III or IV カプセル拘縮に再手術した人は5年以内に約10%が拘縮になります。
豊胸生理食塩水バック
3年以内に25-30%の人がグレード III or IV カプセル拘縮に
再手術した人は5年以内に29-36% が拘縮になります。
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