豊胸バッグの中身のタイプ別トラブル
豊胸バッグの中身の性状は、現在、生理食塩水、シリコンジェル、シリコン・コヒーシブ、CMCバッグがあります。
破損していなければ、そのまま取り出せますが、破損している場合には、術前にどのように破損しているのか評価しないといけません。
破損の形状も被膜内なのか?被膜外なのか?被膜外であれば、どのあたりの組織まで漏れているのかなどを評価します。
豊胸バッグの中身のタイプ別トラブル記事一覧
豊胸CMCバッグの液状化
CMC豊胸バッグは、カルボキシメチルセルロースと言われるものが主成分です。感触は、ジェルより少し硬く、シリコン・コヒーシブに近いです。15年前に一世風靡したフランス製の豊胸バッグです。日本にはかなり売り込みが激しかったようですが、フランス製品なのにヨーロッパではほとんど普及していませんでした。発売さ...
シリコンの液状化
シリコンは、シリコン原子Siがいくつか結合したものSi-Siで、寒天状の性状を保ちます。感触は、お菓子のグミに似た感じです。ただ、シリコンも経時的に劣化すると、シリコン原子の結合がはずれ、液状化することが知られています。分子が小さくなるために、豊胸バッグの膜を通じて、膜外に漏れます。これが破損してい...